①平和友好関係の構築、②若者の雇用の改善、③自然エネルギーの普及と脱原発
東アジアスケールで取り組んでいます。
・東アジアの若手議員交流
・議員と連携して市民交流の可能性を拡大
・日本における超党派活動の活発化
・東アジアの民衆運動との交流
・自然エネルギー先進地区の視察
・東アジアの若者たちの訪日団の受け入れ
・5年間の成果を若者の共同提言として発表
いま、日本の政治が非常に右傾化し、平和リベラル政治勢力が衰退しています。国会だけでなく、領土問題によって若者を含む民衆の意識が民族排外的になっています。若者はというと、非常に厳しい雇用環境のなかで使い捨てにされ貧困の連鎖から抜け出せない者が増えています。その不満が公務員へのねたみや在日外国人などマイノリテイへの攻撃に向かうのではないでしょうか。
若者たちにどんな日本を残せるだろうかと真剣に考えています。前提として、アジアとの不戦の約束である憲法9条、憲法前文の平和主義を残さないといけない。そして、次世代の政治を担うため、若者には東アジアの平和と歴史に正面から向き合って欲しい。これは頭で考えるだけではだめで、実際に顔を合わせて話し合わないといけません。そのために、東アジアの5つの<国・地域>の相互訪問を軸にした企画をやろうと思い立ちました。
わたしの世代は、「戦後民主主義」と「高度成長」を享受してきた世代です。いまのままでは、「格差貧困社会」と「戦争のできる国」を将来に残すことになりはしないか心配です。このプロジェクトは、青年主体のプロジェクトであると同時に、青年を応援するプロジェクトとして、わたしたち世代も真剣に応援するプロジェクトにしたいんです。
東アジアの平和構築の課題は対米政策抜きには語れません。米国とのかかわり方、距離のとり方をどうするかです。ひいては沖縄に負担を集中させている米軍基地をなくせるかどうかです。朝鮮半島の統一や、中国・台湾の両岸関係の行方は最重要課題です。村山・河野談話を継承し、戦後補償や靖国参拝の問題から目をそらさず、領土問題の解決策を導くことのできる日本にしたい。
それに、若者の雇用を考えるなら経済構造やライフスタイルの転換も必要です。その鍵の一つがエネルギー革命です。原子力や化石燃料から再生可能エネルギーへと転換する過程で、第一次産業をもっと大事にして地域を活性化する、新たな雇用を生み出して過度な競争をしなくていいようにする。経済の相互依存が深まるなかで、東アジアの共通課題として浮上してくる話だと思います。
東アジアの平和構築、雇用問題をはじめ新自由主義政策に対峙する政策、環境政策などで議論を深めれば信頼関係ができるだろうし、それは日本が東アジアで生きていく唯一の道筋だと思います。